蒸留所廃水の処理と利用は蒸留所工業における環境保護の大きな課題である。廃水中の有機物や懸濁物質の含有量は高く，CODは一般的に3000〜60000 mg／l，ssは1000〜2000 mg／lである。現在，飼料をリサイクルし，伝統的嫌気性発酵プロセスを使用する。蒸留所廃水の嫌気性処理技術は1960年代以降，中国で適用されてきたが，1980年代に普及してきた。この方法は，高濃度の蒸留廃液に対して，ある程度のエネルギーを得ることができるなど，多くの利点がある。

嫌気性発酵技術による蒸留所廃水の処理にはいくつかの欠点がある

1）嫌気性発酵プロセスで処理された排水は、一般的に排出基準を満たすことができず、好気性処理のような他のプロセスは、排出基準を満たすための補助的処置措置として採用することができる。

2）嫌気性発酵汚泥の培養期間は長く，培養工程の要求は比較的過酷であり，運転時間，デバッグ時間は長い。通常は通常動作するのに1年以上かかる。

3   蒸留廃液中の懸濁物の高含有量は分離できず，高効率嫌気性反応器の適用に影響を及ぼす。

蒸留所廃水の処理における嫌気的発酵技術はますます完全になっている。一般的嫌気性発酵技術は、主として嫌気接触プロセス、UASBプロセス及び二相嫌気性消化プロセス等を含む